2008/07/25(Fri) 支局長からの手紙:お酒を愛する人 /和歌山 : 気になる日記1
支局長からの手紙:お酒を愛する人 /和歌山
(引用元:毎日新聞)
香露 宝寿 東一 悦凱陣 富久長 五橋 日置桜 鷹勇 酔鯨 美丈夫
千代の園 千代むすび 西の関 酒一筋 王祿 誠鏡 白鴻 司牡丹 瑞鷹 美和桜
お酒、特に日本酒が好きです。初任地の高知では、歌人・吉井勇推奨の「瀧嵐(たきあらし)」に魅せられました。東京在勤中は、片道2時間かかる茨城県の蔵元で、辛口の銘酒「一人娘さやか」をリュックサックいっぱいに買い込みました。「田端酒造」(和歌山市木広町5)の「羅生門・龍寿」が、“食品界のノーベル賞”といわれるモンドセレクションのリキュール部門で今年、20年連続最高金賞を受賞。「酒蔵を見せてほしい」と押しかけたところ、残念ながら閉鎖時期でしたが、田端薫社長(83)ら親子3代に、すてきなお話で“酔わせて”いただきました。新撰組より前の1851年設立で、薫社長は5代目。明治時代には親せきが陸奥宗光の政治応援に金をつぎ込みすぎて店をつぶしたこともありましたが、3代目の祖父正二郎さんが復興。その家訓が「花(客)には迷惑をかけるな」などとして、今も残っています。品質第一ですが、薫社長は「酸の割合がどうのなど、理屈じゃない。(女優の)山本富士子が超美人なのは間違いないが、好き嫌いは別」と例えながら、「銘酒などというレッテルより、お客さんが『うまいなあ』と感じてくれることが一番うれしい」と語ります。長年培った秘法に、手に入りにくい山田錦の特上米が取り込まれて、「羅生門」が1982年に誕生。薫社長が夫婦で封切りを見た黒沢明監督の映画が、その名称の由来です。「映画の感動を酒で表したかった。それほど自信のある味に仕上がっていたんです」。命名の断りをしたためたら、黒沢監督や出演の三船敏郎さんらから、祝福の返事が届きました。そして89年に「羅生門・龍寿」が、日本酒で初めてモンドセレクション最高金賞を受賞し、それが20年続いてきました。その味の魅力を、長女で常務の長谷川香代さんは「力強さの一方、フルーティーでのど越しがいい。『日本酒って、こんなにおいしかったんですね』と言われるのが誇りです」と胸を張ります。今回、もう一つの感慨がありました。「羅生門」誕生の年に生まれた香代さんの長女聡子さんが昨年、岩手県の南部杜氏(とじ)の下で修業した後、受賞作品に蔵人(くらびと)として初めてかかわったのです。「でき上がった龍寿の搾りたてを口に入れた瞬間、新鮮な魚みたいに踊るような味わいで、日本酒の概念すら超えたと思えるほどの感動でした」と振り返ります。さらに聡子さんの発案で、若者にも日本酒に親しんでもらおうと、昨年から「冬の戀人(こいびと)」〜「秋の戀人」の四季シリーズを発売。「風呂上がりには、日本酒」と言ってもらえるのが目標です。従業員約30人の小所帯で伝統を守ります。「龍寿の初受賞時の味を毎年出していくのが夢」と薫さん。「日本の文化は、私たちが伝える」と聡子さん。皆さんに共通するのは、農学者の小泉武夫さんからこの酒に贈られた言葉です。一滴もおろそかにしない「滴滴在心」。
(引用元:毎日新聞)
香露 宝寿 東一 悦凱陣 富久長 五橋 日置桜 鷹勇 酔鯨 美丈夫
千代の園 千代むすび 西の関 酒一筋 王祿 誠鏡 白鴻 司牡丹 瑞鷹 美和桜
